目次
膝痛の原因
変形性膝関節症
症例1
症例2
症例3:難経の81難型の治療法にたどり着いた症例
症例4:経筋治療により改善した症例
症例5:69難型と75難型の症例
「霊枢」経筋13の膝痛の自己治療
膝痛の原因
大腿骨と脛骨をつないでいるのが膝関節です。膝は、2足歩行する人間にとって重力の負担が
大きくかかっている部位です。その為膝関節は滑膜といわれる膜で覆われ、軟骨の周りは潤滑油の
役目としての関節液で満たされ保護されています。
しかし膝の軟骨は長期間の運動や体重の負担と共に、加齢現象も加わり、軟骨がすり減ります。
その結果、骨と骨が直接こすれ合い知覚神経が刺激されて痛みを生じます。又関節を支える
筋肉の力不足などで、関節がうまく動かせなくなり痛みが出て来ることもあります。
これが中高年に多い、特に男性では重労働者が多く、女性では肥満の人に多い傾向がある「変形性膝関節炎」です。
変形性膝関節症
自覚症状として初期には関節の硬直感や疲労感を覚える程度ですが、しだいに痛みを起こして
来ます。正座から立ち上がる時、階段を下る時、あるいは朝の起床時などに痛みを感じる程度で、
常時あるのではありません。この時が治療を行う最後のチャンスかもしれません。
又天候にも影響を受けやすい傾向があります。
これらの痛みは歩いているうちに消失します。しかし病状がすすむと筋肉の拘縮が起こり、
関節の稼動範囲は狭くなって来ます。
痛みは多く内側にありますが、外側や前面にも生じます。
放置すると炎症を起こし、関節内の滲出液の貯留をみることがあります。
予防:
膝の関節や骨を支えているのが筋肉です。
中高年になると、若いときの50〜60%の筋力まで低下してしまいます。よって、この
筋力の低下が中高年以降のの関節負担を大きくして痛みのもとになります
筋肉がしっかりしていれば、運動や体重による関節の負担を減らすことができ痛みを減少させる
ことが出来ます。
注意:
膝が熱をもって痛み腫れ、関節内に滲出液の貯留が所見されても、人為的に抜くと疾患は長引く
傾向です。滲出液が出て来るのは炎症を抑えようとする生態反応ですので、抜いても再び貯留します。
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霊枢経脈第十の解説
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